新参投稿者のみが参加できる原石祭。実際に投稿者として参加した筆者が感想や反省などを記します。
ごきげんよう。
先日、第三回・第四回ソフトウェアトーク原石祭という、ニコニコでフォロワー(チャンネル登録者的な)が1000人以下の人が参加できる投稿祭に投稿者側で参加してきました。
↓投稿した動画
といっても、動画を上げただけですけどね。
その結果…
成果はなさそうに見えて意外とありました。
この記事では、原石祭に参加してみて得られたもの、感想や反省、そして注意点などを書いています。
※筆者の立場はやや批判的というか、闇落ちしてる部分があります
原石祭ってどんなの
第三回に関しての概要は主催者の方の動画で分かります。第四回もほぼ同じでした。
ニコニコでフォロワー(チャンネル登録者的な)が1000人以下の人が参加できる投稿祭です。
ランキング上位の動画と、主催者・選好員の方々が面白いと思った動画が紹介されます。特に景品とかはありません。…いや、1位の人には英国面な何かが贈られる話があったような…
紹介動画(閉会式)はこんな感じ。
選好員というのは、主にボイロ劇場・解説で活躍されている審査員のような方々です。第三回は10名でした。
合わせてニコニコボイロ劇場界隈の2割くらいは占めてるんじゃないか?ってくらいの豪華メンバー…らしいです。私は劇場はあまり見ないんですけども…
全員原石祭出身ってのが面白いですね。
1つ留意点として、これはコンテストではありません。そして、一発有名になることを狙うものでもありません。
自分の動画がどれくらいのレベルなのかを知るもの、というのが近いと思います。今のまま投稿して伸びるのかどうか、を判断する貴重な機会ともいえます。
ただ個人的には、いい機会だとは思っていてもレギュレーションとか雰囲気とか選好員の偏りとかの点でメンタル負荷が高いというか、自分と合わないなぁという感じが強くするので、参加するかいつも悩みます。
その辺り特に気にならない方は参加すると必ず学びになると思います。後ほどまた書きますがその辺り気になる場合も、無理に参加せずとも視聴者側で十分に学びを得られるので、創作意欲の保全を優先してください。
原石祭で得たもの
第三回・第四回における私の戦績みたいなものを載せます。
※原石祭はコンテストではないのですが、投稿する限りはどうしても比較してしまうため、あえて順位という形で記載します。
第三回(実況部門)
ピックアップ等:無し
再生数:約100位/217動画
いいね数:約60位/217
マイリスト数:約70位/217
ピックアップには全く無縁でしたし再生数も伸びませんでしたがいいね数はやや多かったです。また、数字に出ない部分ではありますがフォロワーの方はいつもより増えてくださいましたし、新たな原石仲間を見つけることもできました。横のつながりは大事。
連載しているマイクラシリーズからこの動画を見てくださったり、その逆も時々お見受けしましたので、数字以上にこの動画の効果は大きいと思っています。
特に私は「最も孤独なブログサービス」ことBloggerと、「マルチプレイ最難関のジャンル」ことストラテジーゲームを嗜んでいるので、人間関係がものすっごい薄いんですよね…
また、ピックアップされている動画を見ることで、魅力や個性の出し方も学べたと思います。
確かに私が面白いと思った動画は大体ピックアップされてました。雀魂とか領空侵犯とか山形とか。
第四回(非実況)
ピックアップ等:焙煎kakao氏のマイリスに入る
再生数:約170位/296動画
いいね数:約180位/296
マイリスト数:約100位/296
前回の反省から動画時間は短めに(それでも長い)、導入はテンポよく、会話は私なりの早くはないテンポで、おそらく自分しかしないであろう特徴的な題材にしました。
その結果、閉会式の動画で紹介されることはありませんでしたが、焙煎kakao氏がおすすめマイリスに入れてくださいました。もうそれだけで満足です。
マイリスト:https://www.nicovideo.jp/user/11996924/mylist/76034818一方で数値の伸びは前以上に良くなく、フォロワー氏もほぼ増えませんでしたが…まあ、 長い目でみます。前年以上の魔境ですから…
原石祭の動画について様々な統計を取ってくださっている方がいるので、数字が気になる方は試聴してみてください。
第三回原石祭の反省
ほぼ完全に備忘録なのですが、「自分の動画の特徴を押し出せなかった」というのが一番の改善点だなぁと痛感しました。
ピックアップの動画はその動画にしかない個性みたいなものが感じられると思うのですが、私の動画からはあまり感じられないのだと思います。見てみてください(宣伝)
折角なのでこの動画へのこだわりを挙げてみると、
・静かで落ち着いた、上品めだが少しユーモアのある雰囲気
・時代の流れ、歴史のロマンを体現
・場面の区切りに出す画像を全て変える
・BGMにスペイン関係のものを使用
・タイトルで韻を踏む
という仕様になっております。半分くらいは気づかれてもないと思いますが(BGMとか特に)。理想に近いのは歴史ドキュメンタリーです。そういう雰囲気を感じ取られたのなら私的には成功。
おそらく他の動画には無い個性ですし、動画の基礎的なクオリティ(立ち絵編集・会話・カット編集など)は平均程度にあると思っています。なかったら言って。
基礎的なクオリティに関しては、選好員のヒカリモノ氏が分かりやすくまとめてくださっています。
原石祭の様々な動画を見ててここを改善すればすごく見やすくなるのに!惜しい!と思った点がいくつかあったので共有しておきます!
— ヒカリモノ (@yh0909_yh) October 15, 2022
⬇︎
このうちの1つ、「冒頭の茶番」に関しては自分が当てはまってて、茶番抜きでOPからいきなり入るくらいでよかったな~と反省。なぜマイクラシリーズでは開幕OPなのに投稿祭では不慣れな茶番を入れたのか…
「丁寧すぎる」もあるかもしれませんが、Civ6(しかもMOD入り)は説明を要するゲームなので致し方ないかなと…いやでも、別に説明しなくても面白い動画は作れるんですよね。どこまで説明するかも難しい。
それにしても、おおよその項目はクリアしてるはずですが伸びなかったんですよねぇ…
敗因はやはり、インパクトに欠ける、ということでしょう。500動画もありゃ大体埋もれるので、短時間の印象強さで勝負するべきでした。
もし来年の原石祭に参加できるとしたら、その時は「上品さ・ロマンを押し付ける動画」を作ろうと考えています。
俺は!こういう雰囲気の動画が!見たいんだ!!!
って意気込みで。動画時間短くして密度を高める方向で行きます。
私の体感としては、MADっぽい動画・歌・癖の強い8分以下程度の実況が多めにピックアップされていた印象でした。来年参加される方がいらっしゃいましたら、普段通りのものではなくそういう方向性にしてみる方がいいかもしれません。
語る場所がないのでここで語ってみると、私が動画を作るのは、単に私の見たい動画が無いからです。あるなら作りませんよ、多分。
最近のボイロ実況動画はハイスピード・ハイテンションが多すぎて、ゲームそのものを楽しむ余裕がないように私は感じるんですよね(ほんとに個人の感想です)。まあそういう動画が流行るということは、テンポ早い方が需要があるということなんでしょうが…
…ゆったりした動画が無ければ作るしかないやろ?自分が見たいんやから。
これ書いてるときに遊劇場(実況と劇場の中間)動画作るのもアリかなと思い始めた。よく見るとマイリスに遊劇場多かったから、もしかすると自分の舞台はそのジャンルなのかもしれない。解説するのもアリだけど、解説できるようなものが…無いねよな…
ちょっとだけ愚痴ると、選好員の方々は全体的にハイスピード劇場派なのでぶっちゃけ好みに合わないと思いますが、まあ原石祭関係なく今後の動画づくりに訓戒を活かします
なお、第四回については個人的にはあまり反省点はありません。動画がまだ長かったり、ノイズが少し入ってるのが気になるかなぁ、という程度。編集はそこそこで抑えるのも会話スピードが並程度なのも私の趣味なので変えたくないですね…
宣伝スペース
もし上に挙げたような動画が好みの方がいらっしゃいましたら、ニコニコかYoutubeでフォロー・チャンネル登録してください!(直球)
当分はそういう雰囲気の動画を主に作っていく予定です。
マイクラ実況は現在パート9まで上げていて、原石祭第3回の動画の雰囲気に近いので、ぜひ見てみてください。
原石祭4回も私の劇場スタイルがまあまあ反映されているので、今後劇場動画が見たい方はどうぞ。
原石祭のリスク
原石祭は埋もれる前提の投稿祭です。
いくらフォロワー数1000以下の投稿祭とはいえ、フォロワー数10と900なら差は90倍あります。動画が多い分初動がそのまま動画の勢いとなり、勢いがあれば見られる機会が増え、入賞に結びつきます。この投稿祭もフォロワー数の差が大きく現れます。
なので、普段以上に再生数は伸びません。再生数の中央値は300以下であり、1000を超えているのは上位20%程度です。
ピックアップ等は沢山してくださいますがそれでも上位10~15%程度です。下剋上なんてプロレベルの何かを持っていなければまず無理ですね。(そして、プロレベルの技術を持っている人は原石祭に頼らなくても勝手に伸びます)
原石祭は何かしら光るものがある動画がピックアップされます。逆に言うと、ピックアップされなかった動画は光るものがなかった、ということになるかもしれません。
もしピックアップされなかったら、自分が原石ではなく石ころであると思い込んでしまう可能性があります。そうなると、そのまま動画を作らなくなってしまうくらいのダメージを受けるかもしれません。
あなたが原石祭に参加するか悩んでいて、ピックアップされなかったときこういう風に考えてしまいそうであれば、原石祭への参加は控えた方が良いと思います。メンタルが一番大事。
視聴者側としてでも、どのような動画がピックアップされているのかを見たり、Twitterで行われている講評を見れば十分勉強になります。上のようなメンタルの持ち主の方だと、第三回選好員の中だと国信大ボイロ部氏と波長が合うと思います
金曜日にやった原石祭動画講評企画もう一度やります!
— あもとっと (@AmoT0T) October 10, 2022
講評に時間かかりますがそれでもよければ…
このツイートに
【動画のURL】
【甘口/中辛/辛口】
の二つを書いて返信してください
前回のツイートに締め切りを過ぎて動画貼ってくれた人は申し訳ないですがもう一度ここに貼ってくれると嬉しいです
原石祭に参加してメリットがあるのは、ピックアップされなかったとしても「次はもっといい動画を作るぞ!」となるような人です。あなたがそうであれば是非参加してみてください。
ピックアップされなくても落ち込むことはあまりないと思います。選好員の中にもピックアップされてない方がいらっしゃいます。動画に1いいねでもあれば、その人は動画をちゃんと見てくれています。1いいねも無ければ私に連絡ください、しっかり視聴していいねを付けに行きます。
理想の動画に一緒に近づけていきましょう。
それでも原石祭で輝きたいなら
反省の部分で書きましたが、原石祭で伸びやすいのはとにかく編集量が多い6分以下の動画です。6分でもう最長くらいなので、数分くらいで密度を重視するのがよいかと。
なので、ぐんぐんカメラ移動する劇場や、音MAD系、実況動画なら会話密度の高いものが伸びやすいです。
ただし無理に伸びようとする必要は全くないと思います。自身の普段のスタイルに伸びやすい要素を一つまみ、くらいが精神的にも技術的にもよいのではないかなと。そこで自身の動画のスタイルが進化するかもしれませんし。
最後に
知名度がモノを言うこの時代には貴重な、動画の面白さで評価される場なので、自分の動画に自信がある方なんかは投稿するべきと思います。私もかつてそうでした。今はまだまだ未熟だなぁって
ツイッターでお願いすれば講評をしてくださる選好員の方もいらっしゃったので、そういう面でも学びになるでしょう。
では、ここまでご観覧ありがとうございました!
下の「著者情報」ってボタンから色々見てくださったり、関連記事も見てくださるととても喜びます…