浅く広く、適当に何か書いてます。

2021年8月30日月曜日

【Hypixel Skyblock】金策の大雑把な紹介

ハイピクセルスカイブロック(Hypixel Skyblock)の金策紹介

ごきげんよう。
 今回はHypixel Skyblockの金策について「大雑把に」紹介します。
 なぜ大雑把かというと、具体的に書いて人気になりすぎるとそれは金策ではなくなるからです。具体的な金策は本記事を読んで考えてみてください。
 しかしながら、初心者の方用のちょっとした金策だけは具体的に書いているので参考にしてください。Skyblockの始めたては結構つらいので。

一次産業

 一次産業とは、資源を集めてそれらをそのまま売ることです。例えば、モンスターのドロップ品を売る、伐採した原木を売る等です。
メリットとしては、スキル上げを兼ねられることがあります。デメリットは大変なことです。

一次産業の種類

  •  
  • 資源収集
    釣り・伐採・狩り・採掘など。初心者でも可能で、地道にやれば確実に経験値とお金が増えます。

 初心者でも出来るものとして、「石を掘るだけ」というのがあります。金ピッケルにエンチャントを付け、Miner`s outfit装備又はポーションで採掘上昇2を付けると石を一瞬で掘れるようになります。
 非常に単純ですが、バカにはできません。石は意外と高くバザーで売ると1つ6コイン前後になります。また、採掘スキルもまあまあ上がります。
 試しに私が掘ってみたところ、1分間におよそ880個掘れました。一時間当たりの収入は約300k(30万),経験値量は5万2千です。一時間石を掘るだけなんてやってられませんが、一分あたり5000コインと言われると悪くは無いでしょう。
 ちなみに、一番石を掘りやすいのはドワーフの洞窟の王座までの橋だと思います。ところが、その洞窟に入るには条件があるので、入れるようになるまではその辺の洞窟で良いと思います。

  • ダンジョン
    初期資金が必要ですが、高い階層を攻略したり、同じステージを何周もすると高く売れるアイテムを入手できるようになります。狩りの究極形といったところ。
    ダンジョンについては日本語の情報がほぼ無いので、このブログにでも何か情報を載せたいところですが、私も困ってるので何ともって感じ。

  • ミニオン
    ミニオンは全自動で資源と経験値を集めてくれます。銀行の利子収入と並んでSkyblockの生活を支えてくれます。
    ミニオンは突き詰めると中々面白いですが、効率を上げるのは大変です。そこで、下のスプレッドシートを使うと計算が楽になります。

Spreadsheet - [Spreadsheet] SkyBlock Minions v1.77 (Fixed Mithril in Minion Sales)

A multi-purpose Google Sheets spreadsheet that tells you almost everything about minions.Note: please tell me if you find any wrong numbers and values.>> Click me to copy and edit the sheet > Spreadsheet mirror link if the above one is down

 bazaarのデータが読み込めないのですが私だけですかね・・・?
 ミニオンの最大数を増やすのに便利なのは変わりないので利用していますが。

 

  • 自作畑

  自分の島に広大な畑を作り収穫しまくるという金策。多くのSkyblock上級者の島には畑があります。利益の多さも経験値の多さも結構なものです。
  種の植えなおしが大変なので、最初はカボチャorスイカが良いと思います。植えなおしを自動でしてくれるエンチャントは約1m、種を直線上に植えられるアイテムも500k程かかるため、カボチャ・スイカ以外は中級者以上向け。

  手作業で土地を作るのは非常に面倒ですが、Builder`s wand(約4m)とInfinity dirt(Jacobチケットで買える)をセットで用いると簡単に広げられるので、それまでは程々の大きさで十分だと思います。

 

二次産業

 

 二次産業とは、原材料を加工して出来たものを売る金策です。
メリットは工夫の幅が非常に広いことです。デメリットは経験値があまり手に入らないこと。
 あまりに幅が広いので私はこの分野ではForge Flipしかしていませんが、この分野で自分なりの金策を持っていらっしゃる方も多くいます。

二次産業の種類

  •  

    加工転売
    バザーから原材料を購入し、加工したものをオークションに売る、というものです。加工にはコレクションレベルが必要なため、ものによっては結構な付加価値がつきます。少し手間はありますが自分で材料を集めるよりも遥かに楽です。

  • ペット育成
    ペットを育成するのは中々面倒くさいものです。何か作業をするついでに売る予定のペットを育てると、LV1で売るよりも確実に高く売れるので一石二鳥です。

     

    Forge Flip

    ドワーフの洞窟を開放し、"Hearts of the mountain"のレベル3に到達すると利用できるようになるシステムです。バザーやオークション、あるいは自前で原材料を揃えたのち、それらを投入して数時間待つことで出来るものをオークションで販売すると儲けが出る、という仕組みです。
    値段が良ければほぼ何もせずに一日あたり雪ミニオンの十倍以上稼げるので、推奨する金策です。これを一か月続ければネクロン一式を買えるくらいは稼げます。
    ただし相場は変わるものなので、全く利益が出なくなることもあります。そういうときは数日待ちましょう。不安かもしれませんが大体変わります。 神の見えざる手とはこのこと。


     

三次産業

 三次産業とは、物を媒介してお金をやり取りする金策です。
 メリットは最も稼げる額が大きく、楽なこと。デメリットは損をし得ること、資本金が必要なことと、経験値の類が全く得られないことです。

三次産業の種類

  •  
  • バザー転売(flipping)
    バザーの買値と売値の間にある差を利用して稼ぐ方法です。詳しい方法は言いませんが、概要だけ説明します。

 バザーはオークションのような1対1の取引ではありません。多くの場合、買い手と売り手の間には仲介役(卸売り)が存在しています。バザー転売はこの卸売りを行うことでお金を稼ぐ手法です。

 エンチャント豚肉を例に挙げましょう。

 1つあたり1242.2コインで64個の買い注文をします。

 
 

 無事に買えました。


 

次にこれを1つあたり1600.1コインで売り注文し、無事に売れると利益が発生します。

 

 この時点で1つあたり1600.1-1242.2= 357.9コイン、今の場合1スタック売買しているので合計で22,905.6コイン稼いでいます。1024個売買すると366,489.6コインの利益が出ます。すごいでしょう?この程度なら多少の運があればできます。



バザー転売をすることでどのくらい稼げるのか計算してくれるサイトとして、以下のものがあります。リアルタイム更新です。

 初期設定では1m分購入したときの儲けが大きい順番に並んでいます。ただしこれはあくまで理論値で、一番上のものを転売すると一番儲かるのかというと全くそんなことはありません。
 まぁこの辺は頭を使って様々なデータを参照して色々やってみてください。見るべきデータは取引量、注文数、価格の推移等。与えられるデータ以外にも、自分で計算して導くデータで重要なものもあります。

 銀行には最低でも10mは残しておき、余ったお金で試してみるのがお勧めです。損失が出るとは言っても精々2割程度なので破産はしません。

 ちょっと種類が違いますが、初心者向けのバザーを使った転売として「雪玉転売」というのがあります。これは、バザーから1コイン未満で雪玉を仕入れ、NPCの店で売るだけというものです。

 例えば、雪玉を0.5コインで576こ(インベントリ満タン)まで仕入れたとしましょう。NPCは雪玉を1コインで買い取ってくれるので、一回の売買で288コイン稼げます。
まあ一次産業の方が早いですが、三次産業の感覚は掴めると思います。雪玉を0.1コインで仕入れられれば利益は518コインまで増えます。数字にすると大したことはありませんが、やってみると「稼いでる!」って感覚がすごいでしょう。

  • オークション転売
    BIN(即決オークション)で明らかに安いものを買い、適正価格で売りなおす、みたいな感じのものです。通常のオークションで安く競り勝ってからBINで高めに売るのもあります。私はバザー転売が主なのであまり知りません。
    PSO2でいうところの「ビジフォン戦士」に近いですかね。

 

自分で調べ、考え、金策を編み出そう

 お金が生まれる行為はその辺にごろごろ転がっています。しかし殆どの人はその行為を教えてくれません。チャットで「楽に稼げる方法を見つけたぜ!詳細はこのURLで!」みたいなのもありますが多分ろくなことはない詐欺なので、嵌まりたくなければ自分で探しましょう。

 金策は英語で"make money",バザー転売は"Bazaar flipping"です。英語でいいから調べたい方は利用してください。Youtubeにごろごろ転がってます。

 この記事を通して、金策の種が多く埋まっている土地を示しました。それを耕すのはあなたです。「いいから稼げる金策教えろよ、ケチ」とは思わないでください。Youtuberは金策を教えることで再生数、チャンネル登録者数を得ている一方、ぶっちゃけここで紹介してもあまり得るものがないのです。その辺にある情報に飽きてきたら、Skyblock愛好家が集まるDiscord鯖をDisboardで探して聞いてみるのがいいかと思います。

 

 因みに初めて数日レベルの超初心者の方は、ロビーで物乞いをするのも地味に金策です。結構色々もらえます。私も物乞いはしていませんが始めたころに装備をもらったので、気が向けば初心者の方に同じ装備をあげています。初心者には皆優しいもんですよ。

 ただし始めて一か月も経って物乞いなんかしてたら鼻で笑われるのでご注意を。

 

金策おすすめMOD

 Notenoughupdatesが金策をするうえでお勧めです。これを導入すると、アイテムの説明欄にBINの最低額を表示してくれます。更新は割と早いですが転売勢にはかなわないものの、相場を知る上では便利です。
 そのほか、このMODは色々と便利な機能を搭載してるので、導入したほうが良いと思います。バージョンは1.8.9。

 最後に英語の用語集を載せておきますが、一旦記事はここまでとします。ご観覧ありがとうございました。 


おまけ:英語用語集

Early/Mid/Late game=初心者・中級者・上級者
定義は動画によって曖昧ですが、現環境で雑に言うと~AOTD(600k)が初心者、~Livid Dagger(7m)が中級者、それ以上が上級者だと感じます。
あ、AOTDも略称ですね。Aspect of the dragonのことです。

Make money=金策
Profit=利益
~k,~m,~b=~千、~百万、~十億
例えば20kは20x1000=2万。
Flipping=転売
Hack=裏技
collat=担保
collateralの略。クラフト・エンチャント等の代行の際、依頼される人が依頼する人に渡したものと同程度の価値をもつものを依頼する人が渡すもの。これを利用した詐欺(例えば中身の見えないバックパック)もあるので注意しましょう。
Guide=攻略
BIN=即決オークション
Low balling=下取り
 

2021年8月16日月曜日

生活系MMORPGをマイクラで。Hypixel Skyblocks

ごきげんよう。
  今回はMinecraftのHypixel鯖(Java版)の”Skyblock”というミニ(嘘)ゲームについてです。
  国内では生活系MMOがほぼ失われて久しいですが、海外ではまだ生きています。
  今回は、手軽にマイクラで楽しめるSkyblockについて簡単にご紹介します。

 

Skyblockとは?

  色々な浮島を渡り歩いて、様々な資源を採集したり戦闘したりすることで自身を成長させていくMMORPGです。これといって目的はありません。
  やはり戦闘が最大のコンテンツですが、農耕・採掘・伐採・釣り・醸造など、マイクラの自由度が活かされた種々の生活コンテンツが揃っています。持続的にアプデが続けられているので短時間で飽きることはないでしょう。
  大まかなゲームバランスでいうと黒い砂漠に近いと思いますが、やってみるとまあまあ違います。理由は後ほど。

  プレイヤーは自分の島を持っており、好きに改造できます。
  アクティブ人数は2~5万人で、どこぞの過疎プルと違って困ることはありません。
  しかしながらこれでも減った方で、昔は鯖がパンクする程いました。減った理由はアプデが遅かったからです。決してゲームそのものが面白くない訳ではないので、始めてみたら、あるいは復帰してみたらまた楽しめるかと思います。自分もやったりやらなかったりっていう感じなので。

 

Skyblockの特徴的なシステム

 Skyblockにはいくつか特徴的なシステムがあります。合いそうならやってみてください。

 

放置中も働くミニオン

 プレイヤーは一定数のミニオンという妖精を自分の島に置けます。ミニオンは自分の代わりに年中無休で資源を集めてくれます。


 このミニオンを活かした金策は色々研究されており、かなり奥が深いです。単純に資材を売るだけだったり、加工してから売るなり。加工にはある程度のレベルが必要なので、手間が増えると共に希少度が上がります。しかし加工した物の需要が高くないと売れないので、どう加工するかは考える必要がありますね。
 また、加工には複数種類の原材料を用いることが結構あります。そのため、原材料を安く買って加工品を高く売る二次産業や、原材料の一部をミニオンで、一部は市場で賄う一・五次産業なんてのもできます。

 

自由市場システム

 国内のマルチサーバーでも経済は重視されており、様々なプラグインが導入されていますが、Skyblockの経済システムには及びません。資材は買い手と売り手の歩み寄り、アイテムは売り手によって価格が決まるのですが、なんせ人が多いので頻繁に需要・供給バランスが変化し、価格も変わります。


Skyblockの主なやりこみ要素

 基本的にSkyblockのコンテンツは全てやりこみ型・作業型ですが、ここではアプデにより奥が深くなっているコンテンツについていくつか紹介します。

 

ダンジョン

 ヒーラー・タンク・バーサーカー・アーチャー・メイジから1つの職業を選び、5人PTでダンジョンの攻略に挑むというもの。敵を倒す以外にパズル等もあります。
 お金がむっちゃかかるエンドコンテンツですがある程度までは楽しいです。ある程度を超えると野良でやるのが厳しくなってきます。

 

ドワーフの洞窟

 採掘のエンドコンテンツです。すげー掘るのに時間かかるけど独特な使い道がある資材がいくつか手に入ります。ただ掘るだけかと思いきや、20分毎にランダムイベントが発生するのですぐには飽きません。まあクソイベもありますが・・・
 クエストみたいなのをこなすとドワーフの洞窟内でのみ有効なレベルが上がり、採掘速度等が上がります。

 

MMORPGの本質は変わらない

 ある程度英語ができるなら、チャットを眺めると色々面白いことがあります。システム的に市場で売れないものを個人間取引で売ろうとする商人、物乞いをする人、アイテムを貸してくれとせびる人、貸してくれなくてキレる人、難しい質問をする人、ギルド勧誘をする人、PT勧誘を無差別にする人など、色々います。
 かつてMMORPGをやったことがある人は懐かしい気持ちになるでしょう。やったことが無い人でも、色々な人種が居るもんだなぁとしみじみするでしょう。


 FPS、TPS全盛の現在、Skyblockは多くのゲームから消えつつある交流要素を楽しめる数少ないゲームです。しかもグローバルで楽しめます。英語、中国語、ハングル、ドイツ語なんでもあり。英語以外でチャットし、時々同国籍の人が見つかってわちゃわちゃしてる人たちも見かけます(日本人も居る)。うすーい繋がりなので臆することはありません。外部ツールでする交流とはまた違う形の交流、一期一会があります。

 

まとめ

 生活系MMOの弱点として、いくら外面を装っても生活要素は作業であるということが挙げられます。それはSkyblockも例外ではありません。ですが、その作業感をレベル要素、ツールのアプグレ要素、定期イベント等で和らげようとする努力は見えます。まあ気になったらやってみてください。マイクラJava版さえあればできるので。

上のページの右上にIPアドレスがあります。サーバーに入ったら、インベントリのコンパスを右クリック→地球みたいなものを押すと参加できます。

画像

あとはご自由にどうぞ。

 では、一旦ここで記事を終わりたいと思います。後に不足している攻略情報について少しだけ載せておきます。
 ここまでご観覧ありがとうございました。

 

攻略情報などについて

 かつて日本にはSkyblock専門ブログがあり、非常に充実していたのですが、8/18で閉鎖されます(されました)。そのため現在日本語で見れるまとまった攻略情報はほぼありません。ただし英語はいっぱいあるので、英語が読めるなら困りません。
 一応日本語化されたWikiは2つ存在しますが、MMOの定めか、共に古い情報なので大雑把なシステムを把握する程度にしか使えません。ブログも数える程度です。
 現在日本語で攻略情報が最も豊富なのはDiscordのサーバーでしょう。下にそれっぽいのを集めたリンクを貼っておくので活用してください。

「Skyblock」に関するDiscordサーバーの一覧です | DISBOARD

「Skyblock」に関するDiscordサーバーの一覧です。ここで素敵なDiscordサーバーに出会おう!

 私はSkyblock中級レベルで、やり込んでいる訳ではありません。なのであまり堂々とお勧めっぽいことは書けないかなぁと思いつつも、情報が不足しているのは確かなので、需要がありそうならそのうち何かしら書くと思います。必要そうな情報があればお問い合わせかコメントにでもお気軽にお願いします。

 個人的には、初心者脱却後の情報がほぼ無いなぁと感じているところです。おそらく「あとは自分で考えろ」っていうことなのでしょうが、それにしても情報がマジで皆無。

 ここで本当に終わり。ここまでご観覧ありがとうございまいた。

2021年8月4日水曜日

【エッセイ】自然に学ぶ「合理性」とは

 

生物、自然の合理性 学べること 工夫

 

 ごきげんよう。
 今回はこちらの『弱者の戦略』という本を読んだうえでのエッセイです。
 amazonはこちら。例のごとく図書館で借りました。

 主観的な読みやすさなどはこんな感じ。
| 要素 | 10段階評価 |
| 内容の広さ | 7 |
| 文理傾向 | 文系寄り |
| 文章の難しさ | 2 |
| 前提知識の多さ | 2 |

 誰にでもお勧めできる本です。Amazonのレビューにもある通り、知識本として読めば知識が身に付きますが、その知識は非常に活用しやすい知識なのですごく有益。

 

弱者は強者である

  強い動物、と聞いて何を思い浮かべますか。ライオン、タカ、サメ、トラ……色々あるでしょう。その動物たちは、「正面から戦って殆どの動物に勝てる動物」です。
 逆に弱い動物は、「正面から戦ってほとんどの動物に負ける動物」です。
 しかし、本当に弱い動物は弱者なのでしょうか?

 弱い動物は強い動物に不利な環境で過ごしたり、繁殖数を増やしたりして種を繋ぎます。その結果、強い動物よりも「環境変化への適応度」が高くなっています。

 下の図を見ると、昆虫等の食べられやすい動物は絶滅する可能性が低いです。

(ソース:https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h25/html/hj13020201.html)

 おおよその傾向として、、「種の数が多い動物ほど絶滅危惧種の割合が少ない」というのが分かるでしょう。これは、種の数が多い=様々な環境に適応してきたということであり、人間が変えた環境にも適応している、ということです。
 一方で、種の数が少ない=様々な環境に適応する必要があまりない強者は、人間が変えた環境に適応しきれないため、絶滅のリスクが高いです。

 こう考えると、弱者は決して弱者ではないのです。同時に、強者は決して強者ではないのです。

 

弱者は工夫を凝らす

 例えば、モンシロチョウ。モンシロチョウは昆虫であり、鳥に食べられる弱者です。
モンシロチョウはアブラナ科の葉にしか卵を生まないと習いましたね。そしてアオムシはアブラナ科の葉しか食べません。それは何故でしょうか。

 実は、多くの植物は昆虫に食べられないために毒を葉に含んでいます。ところがモンシロチョウの場合、アブラナ科にある毒(辛味)に対してだけは耐性があるので食べることができるのです。なのでアブラナ科以外の葉は食べられませんが、逆に他の昆虫はアブラナ科の葉を食べることができません。

 モンシロチョウは、植物の対抗策を逆手にとって、自らの餌の種類を減らす代わりに確実にアブラナ科の葉を食べられるようになりました。すごく賢くないですか?

 更に、成虫になったモンシロチョウはヒラヒラと飛びます。あの理由は、天敵である鳥が直線的に飛んで食べに来るのを避けるためです。また、羽を白くして日光を反射させ、鳥が狙いを定めにくくするという二重の対策をしています。
 強者である鳥は高速で虫に向かっていけば捕食ができるのでそこまで工夫をする必要がないのです。

 しかしながら、実際に見るとわかりますが、黒い蝶は普通に真っすぐ飛んでいると思います。あれは真っすぐ飛ぶことで小さいカラスか何かの鳥だと誤認させるという目的があるようです。黒いので日陰で目立ちにくいというのもあるでしょう。

 

弱者はオンリーワンかつナンバーワンである

 世界の至る所に生き物がいます。なぜ至る所に生き物がいるのでしょうか。
理由の一つとして、「元いた生息地を追い出されたから」ということが考えられます。例えばラクダ科にはラクダとアルパカがいますが、それぞれ砂漠と高山という悪環境での生存に特化した不思議な生き物です。

 こうは考えられないでしょうか。ラクダ科の先祖は元々草原に居たが、他の生物に追い立てられ、ライバルの少ない砂漠や高山に落ち着いた…と。確かにそれらは悪環境ですが、それさえ乗り切ればライバルが少ないので楽園です。

 かつてラクダ科は弱者であったが、現在のラクダやアルパカは特定環境下でしか生きられないオンリーワンであり、かつその環境下でナンバーワンなのです。

 

人間が弱者から学べる合理性

 現在の人間は明らかに強者です。しかし、太古はマンモスに苦戦しましたし、今でも道具が無ければクマ等に襲われます。私たちも元々は弱者なのです。そして、資本主義社会において労働者は弱者です。
 今、立派に生きている自然の弱者から私たちが学べること、生き残るために必要な”合理性”とはなんでしょうか?

 それは、強者から逃れ、環境を上手く、狡猾に利用することだと考えます。自分にしかないオンリーワンな環境を見出し、そこでナンバーワンになることです。そうすれば強者は入り込むことができません。
 そのようなオンリーワンな環境を”ニッチ”と呼びます。動物は遥か昔からニッチを利用してきました。現代でも、多くのベンチャー企業は「ニッチな分野」から飛躍します。

 ところで、狡猾に利用するとは何でしょうか。
 前にあげたモンシロチョウがよい例です。狡猾とは、植物の対抗策を裏手にとるようなものです。それと同じようなことが出来ればオンリーワンになれます。

 

さいごに

 『弱者の戦略』、本当にお勧めです。上に述べたのは本のほんの一部分で、他にも面白いことが沢山あります。
 例えば、虫けらの語源である「ケラ」についてだとか、ヨーロッパの旗にワシやらバラやら派手な生き物が描かれる一方で戦国武将の旗には雑草が描かれていることについてなどです。
 雑草も森林から放逐された弱者ですが、人にしばしば踏まれ除去される道端で健気に毎年生きています。戦国武将もそんな雑草から合理性を学んだのかもしれません。

 今回の記事はここまでです。ご観覧ありがとうございました。