浅く広く、適当に何か書いてます。

2018年3月21日水曜日

【脱出縁日】トゥルーエンド考察

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三ヶ月もの間置かれていた少し埃っぽい筆をまた構え直し。



ご無沙汰です。乱(みだれ)です。


※本記事はネタバレを多量に含んでいますので、トゥルーエンドを一回も見たことのない方はまずトゥルーエンドをその目で確かめてください。


















簡単なトゥルーエンドのまとめ


今回はノーマルエンド考察に三ヶ月間が空きましてトゥルーエンドの考察です。
トゥルーエンドはハッピーでサプライジングです。
まず、トゥルーは英語で[true]と綴りますが、これは「正しい」という意味です。つまりトゥルーエンドは「製作者の意図した終わり方」であり、必ずハッピーであるとは言えません。とはいえ、この場合はヴェリーハッピーだと思われます。
あれ?ノーマルは「普通」ですよね。誰にとっての普通なのか・・・うごごご(話題から追放)

このことを踏まえた上で考察していきます。
ざっくりいうと「自分の顔を召還する(?)ついでに少年の顔も召還し、少年に対し一緒に帰ろうと誘うが拒否される」といった内容ですね。
これだけ聞くと「ノーマルより少女が帰れただけマシ」といった程度に思えますしかし、少年も帰れていると断言できます。


少年の迷いと決断


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少年に本当の顔のお面を渡した時の第一声です。
なんだか他人事のような語感ですね。

キャプチャenniti2

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 この「もう」思い出すことはないと思っていた……(その次は「僕は、こんな顔をしていたな・・・」)というのは、少年は一度思い出させられたことがあったのだと考えます。
 「何か」がない寂しさに囚われてもう一度帰ってきてしまった。その寂しさを埋めるために来たのに埋められず、帰っても寂しいままなら残ってしまおう……という風に少年は考えて居残っていたのだと思います。
 ここにある少年と少女の決定的な違い。それは、「思い出す量」です。
 別場面での少女は「自分の顔も帰り道も全部思い出せた」とあり、一方で此の場面の少年は「あとは何も思い出せない」とあります。
 この違いはなぜ生まれたのか?
 それは次の事実があるからです。

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 これです。このとても重要なカミングアウト。私は、ノーマルエンドではこのことについていろいろ考察した上で「間違いない」と断言しましたが、トゥルーエンドでは正式に明言されました。
 戻ってきてしまった理由は思い出せないようです。しかし私はこれを見た瞬間からこの画面が脳裏に浮かび上がりました。
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もう理由はほぼほぼこれだと思います。というよりこれ以外に考えられません。
つまり、「何か」を忘れていることによる「何か」への寂しさを埋めるために縁日に来た、ということです。

少年は少女に同じ失敗(↑の太字)をさせないように早く帰らせようとします。

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 この「また」が少し気にかかります。一度目に「何か」を忘れた瞬間は分かりませんが、少なくても「お面を被って縁日から帰ろうとした時」には全部忘れていました。
 これについては次記事で明らかにします。

 その後、少女は少年に「一緒に帰ろう」と説得を試みずに、「また会おう」という約束を最大限強くはっきりと結ぼうとします。

少年と少女の約束

 「一緒に帰る」というのが最善策だと思うのですが、それを実行するための説得はほとんどされていなかったように思えます。それよりも少女は「時間」にすべてを任せ、ひたすら待つという選択をしました。"true"ですから、ノーマルエンドのときのように自分から会いに行くのは間違っているのでしょう。
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 ここでは2つの語が省略されています。というのは、「少女は何を絶対に忘れないのか」と「少年は何を忘れてはいけないのか」です。

 私としては、前者は「あなた(の存在)」、後者は「わたし(の存在)」というものを当てはめるのが一番ロマンチックで矛盾もないように感じます。
 もちろんこれ以外にもいろいろな組み合わせがあります。例えば前者に「この約束」、後者に「私が帰ったこと」。話の辻褄としてはこちらの方がよく合う気がします。しかしストーリー全体を含めるとやはり「私はあなたのことを忘れないから、あなたは私のことを忘れないで」という吹き回しになると思うのです。
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 一連の会話でかなり多くの「・・・」が使われていますが、この・・・は少し別物。前までのように沈黙を表しているともとれるのですが、何かを省略しているともとれます。
 そう考えた際、普通に当てはめれば「こちら(縁日の外)に来てね」となります。これ以外はなかなか無いはず。
 ですが、私は2つのどちらでもなく「しばらく二人が問答する」という意味の「・・・」だと考えました。
 なぜなら、

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 画面が暗転して少年が居なくなるからです。
 もしあの「・・・」が省略の意味、もしくは沈黙の意味だとすれば、少年は少女が最後まで言い切ろうとしたときに消えたことになります。流石にそれは不自然だ、と言い切ろうとしましたが…この「あ・・・」は何なのでしょうか。もしかすると本当に消えたのかもしれませんが(それを考察しているページも検索するとありました)やはり不自然さはあると思います。なので「しばらく押し問答をした後、少年が少女に折れたか何かで戻った」といった過程とみなしました。


 さて、私の考察では、この「あ・・・」は驚きの意味で、少年消えた説と同じです。異なるのは驚きの対象です。少年消えた説では「少年が消えたこと」に対する驚きでしょう。私は「全部覚えてること」に対する驚きと捉えました。


 なぜ全部覚えてることに驚いているのかといいますと、かつて同じ道をたどった少年は全部忘れていたからです。その少年は顔を見ても何も思い出せないと言っており、また少年に忘れろと言われていました。その上、
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普通なら忘れるはずなのです。なぜ忘れるのかは分かりませんが……縁日への思い入れとかでしょうか。ともかく、それなのに覚えていたのですから、まあ驚きます。

 その後、少女は少年を待つ決意を明らかにします。

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少年の脱出


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画面は再び暗転し、少年と少女の被っていたお面だけが映し出されます。
そして少年がお面を外すモーション。このTrue endはここで終わります。
そのモーションだけでほぼほぼ「少年帰れたやろ」と思われますが、断言は出来ません。実際に少年が走り出す所を私達は見ていませんから。
しかし、断言できます。
証拠はこの家のボタンをおしたところにあります。

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こちらタイトル画面です。
画面右下に注目。少年のお面が置いてあります。
つまり、少年も縁日からの脱出に成功したわけですね。
勘の良い方ならプレイ途中に気づいたのかもしれませんが、私はこの時点で( ゚д゚)ハッ!としました。

ノーマルエンドでも同じようにエンド画面からタイトルに戻れますが、ノーマルエンドではこのタイトル画面と辻褄が合いません。(少年も少女もお面を被ったままです)やはりこのTrue end こそが唯一の"true",正しい終わり方なのでしょう。



結び

 

 ノーマルエンドの考察記事においては「何に対して悲しかったのか書くよ」と宣言しましたがちょっと先送りにします。結構記事が長くなっていたので。

 次回の記事では「何か」とは何か、「また」忘れてしまうとはどういうことか、そしてノーマルエンドの背景画像について等を考察していきます。あと、この作品の本質などをノーマルエンド・トゥルーエンドの考察に従って解いていきます。

今回の記事はここまでです。ご観覧ありがとうございました。



16 comments:

  1. あなたのノーマル、トゥルー共に細部まで見て書いてる考察を読んで「縁日からの脱出」のストーリーがはっきりわかり物語に感動しました。
    素敵な考察、解説ありがとうございます‥!

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  2. 乱(みだれ)2019年1月27日 20:01

    >>1 ririy さん
    コメントありがとうございます。
    これといって独自の要素がない考察でしたが、感動してくださったということで光栄です。
    色々な要素を考察する記事も執筆・・・をかつてしていましたが、現在は気力が湧かないので未完成のまま出すかもしれません。それでもよければまたご覧になってください(汗)

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  3. ウェーヴ・マシン2019年2月1日 8:07

    この程度のことに真剣に考察(笑)なんてしてておっかしいんだー

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  4. 乱(みだれ)2019年2月1日 19:40

    >>3
    コメントありがとうございます。
    物語を考察するの楽しいですよー。貴方も何かを考察してみてはいかがです?

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  5. 私は、ゲームをプレイしている時は、謎解きに必死になって、何が何だか分からなかったのですが、ここの考察を聞いて、「あ、なるほど!」と思いました!とても細かい考察で分かりやすかったです!ありがとうございました!

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  6. 乱(みだれ)2020年1月20日 20:37

    >>5
    コメンドありがとうございます。
    お役に立てて嬉しいです!謎解きとストーリーの2つを楽しめる、非常によくできたゲームだと思います。
    今年は忙しい(受験)ので全く記事は投稿できないのですが、暇になった暁にはいろいろな考察記事を書いていきたいです。このゲームの作者さんは他にもいくつか脱出ゲームを作ってらっしゃるので。その際には是非いらしてください。
    ご訪問ありがとうございました!

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  7. こんなくだらないことを考察するなんて確かにおかしい(誉め言葉)。だが、それがいい。少年はきっと家に帰って少女と再会したんでしょう。トゥルーエンドさいこー!

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  8. 乱(みだれ)2020年4月2日 23:58

    >>7
    コメントありがとうございます。
    トゥルーエンドは良いものです。ですがその良さはノーマルエンドがあることによって際立っているんですよね。
    お褒めにあずかり光栄です。ご訪問ありがとうございました~。

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  9. 素晴らしい解説をありがとうございます(泣)

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  10. 乱(みだれ)2020年6月22日 20:21

    >>9
    カヌレさん
    コメントありがとうございます!
    お褒めにあずかり光栄です(;´д`)
    乱先生の次回作にご期待ください()

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  11. 自分もこのゲームを先日クリアしたのですが、エンディングが少しモヤモヤしていたのでここに辿り着いてスッキリしました! やはりトゥルーエンドは2人とも無事脱出したということなんですね!

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  12. 乱(みだれ)2020年7月1日 17:31

    >>11 トキさん
    コメントありがとうございます!
    スッキリしてもらえたようでよかったです!
    仰る通りです。良いエンディングですよね~。

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  13. 私は2つエンドがあると知らずにゲームをやって、ノーマルエンドだけで終わってしまっていました。久々に脱出ゲームがやりたくなって調べていて、縁日脱出が出てきたので懐かしくなって見ていたところ、コメントにトゥルーエンドがあると書いてあって.......えっそうなのぉ?!Σ(゚ロ゚;)ってなりましたwもう一度初めからプレイする気にはなれないけどどうしても気になったので検索して今に至ります。とても分かりやすくて有難かったです!ノーマルエンドはすこし怖くて悲しい終わり方だなと思っていたので、トゥルーエンドが知れて良かったなと思います(´?`*)しかし、よく作り込まれてますよねぇ.......最後ホーム画面に戻ってお面が並んでいる描写はとても素敵だと思いました。いつかまた最初からプレイして見たいです。長文失礼しました<(_ _*)>

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  14. 乱(みだれ)2020年7月8日 17:56

    >>13
    すいさん
    コメントありがとうございます!長文コメント嬉しいです。
    なるほど、そんなことが・・・もしやすると第三のエンドとかあるかもしれませんね。
    満足されたようで良かったです。僕もタイトル画面の仮面の意味に気づいたときはびっくりして感動しました。ほんといいですよね。
    是非そのうちプレイしてみてください。ご訪問ありがとうございました!

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  15. ちょっと何いってるかわかりませんでした。
    考察というか見たままなことを細かく説明してるだけで、最後にホーム画面をみると2つ分のお面があるので帰れたと思います。みたいなこと書いてありますが、それは見ればわかるし、もっと深い考察が聞きたかったですね。

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  16. 乱(みだれ)2020年8月23日 11:31

    >>15
    コメントありがとうございます。
    確かに考察としてはやや浅く、どちらかと言えば説明的な記事かもしれませんが、深すぎるとそれはそれでついてこれない方が出たり、このゲームの柱となる部分から遠ざかってしまうので、僕はこのくらいが一番分かり易いかなと思って書きました。他ブログにもいくつか独特な論を書いている考察記事がありますし、いっくん氏はそちらの方が満足されるかと思います。

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質問・感想などご自由に。多分返信します。